鎌倉期から続く十二座神楽で、村祈念（毎年２月第一日曜日）に豊年万作を祈願して、水神社で奉納されます。 素戔嗚尊の乱暴な行状に怒り、天の岩戸に隠れた天照大神の神話が演じられます。 写真は、舞台を浄める先払いの猿田彦命。

演目は「猿田彦・天鈿女・三宝荒神・八幡太郎・手力男・榊葉・稲荷保食神・田神種蒔・春日大神・夷（えびす）大国天・乙女の舞・素戔嗚尊」の十二座が伝わります。 写真は、岩戸の前で華麗に舞う天細女命。

扇の舞と鈴の舞で｢うら｣（心）の平穏を祈る稚児の舞。 神楽の間に２回の舞が入ります。 11月から特訓したそうで、優雅な舞姿に観客は拍手喝采でした。

岩戸の前が賑やかなので、天照大神は何事かと顔を出します。 力自慢の天手力男命が、すかさず岩戸を開けて天照大神を外に引き出すと、世の中に明るさが戻りました。

こちらは素戔嗚尊。 乱暴な行状で天照大神を怒らせましたが、改心してヤマタノオロチを退治して出雲の神様（大国主命の祖神）となりました。