高瀧神社は、白鳳二年（662）の鎮座と伝わり、御祭神に玉依姫命（たまよりひめのみこと）を祀っています。 安産・子育・縁結びにご利益があり、毎年４月中酉（現在は前後の日曜日）に行われる春季大祭は、新婚の花嫁が婚礼衣装で参詣することから「花嫁まつり」と呼ばれています。

練り行列を先導するのは、露祓いの神・猿田彦です。 緋傘を持つ花婿に守られた花嫁が、稚児行列を伴って社殿を右回りに一周します。 この日は３組が参加しました。

もともと高滝地区では、大正期ころから、氏子に嫁入りした花嫁が仲人に付き添われ、婚礼衣装で神前に報告し、子宝に恵まれるよう祈願する慣習がありました。

戦時中に中断した時期がありましたが、戦後に復活。 40年ほど前から、春季大祭に数組が合同で参詣するようになりました。 石段を降りる花嫁を気遣う花婿さん、いい感じのお二人でした。

20年ほど前から稚児行列が加わるようになり、いっそう華やかになりました。 大役を終え、花嫁さんもお稚児さんも、ほっとしたとてもいい表情でした。 皆さん、お幸せに！