江戸初期から続く十二座神楽で、阿夫利神社の例大祭（毎年７月最終日曜日）と浦部鳥見神社の例大祭（毎年10月第三日曜日）に奉納されます。 写真は、五穀（米・麦・粟・きび・豆）の祖・稲荷神が田畑を耕し、神狐が種を蒔いて五穀豊穣を予祝する「神明の舞」。

この十二座神楽は、村上（今の八千代市）から伝習したと伝わります。 写真は、天照皇大神が隠れた岩戸の前で天鈿女命が神の依代である榊の小枝を手に舞う「榊葉（ささ）舞」。

神楽は、代々、氏子の長男に受け継がれてきました。 写真は、姫が鬼に奪われた玉を、武鏡槌命（たけみかづちのみこと）が取り返す「玉取り舞」。

神話を題材とした十二座を、保存会19人の皆さんが演じています。 写真は、櫛名田姫（くしなたひめ）を襲うヤマタノオロチを、素盞鳴命が退治して神剣を手に入れ、姫を娶る「大蛇（おろち）の舞」。

岩戸に隠れた天照皇大神の復活を祈り、猿田彦命や天鈿女命が舞い、手力男命が天照皇大神を外に導き出す「天岩戸の舞」。 大掛かりな大道具で演出された、神楽のクライマックスです。