返田神社は、香取神宮の摂社で、軻遇突智（かぐちつ）大神と埴山姫（はにやすひめ）大神を祀っています。 獅子舞は、12年毎の香取神宮式年神幸祭に供奉していましたが、長く中断。 平成14年の式年神幸祭を期に復活し、現在は毎年11月13日の例祭に境内で奉納されています。

獅子は一人立ちの三匹獅子で、五色の幣束を立てた結界の中で舞います。 最初に三匹一緒に舞い、雌（めん）獅子・中獅子・雄（おん）獅子が一匹ずつ舞い、中獅子・雄獅子の幣束舞の後、最後に三匹で舞い納めます。 写真は、左から雌獅子・中獅子・雄獅子。

獅子は腹に羯鼓を付けていますが、実際に叩くことはありません。 囃子方の笛・太鼓に合わせて舞います。 雌（めん）獅子は、頭に角がなく、額中央の小さな宝珠が特徴です。

獅子頭に長い角がある中獅子。 角の形状は雄獅子と同じです。 鼻孔が並で両下がり、額中央の両渦巻飾りが中獅子の特徴です。

こちらは、幣束舞での雄（おん）獅子。 一回り大きな獅子頭、鼻孔が大で四角、額中央の四角い金飾りが特徴です。 この後、廻りながら舞って幣束を倒し（結界を越える意味と思われます）、最後に三匹が一緒に舞い納めます。