「流山の祭り囃子・神楽等」（市無形文化財）の保持団体・赤城保存会による伝統芸能公演。 この日は一茶双樹記念館で「日本武尊」が演じられました。 少ない会員で仕事の傍ら活動している赤城保存会では、なかなか演じることが少ない４人舞の演目です。

九州の悪王・熊襲は、この世で自分より強い者はないとやりたい放題。 今日も、配下の火男たちと酒宴を開きますが、そのうち「おまえらじゃつまらん。女を連れて参れ」と命じます。

呼ばれて現れたのはベールの麗人。 言われるがまま熊襲に酌をして酒を飲ませますが、この人こそ熊襲退治に遣わされた日本武尊でありました。

ほどよく酒が回ったころ、日本武尊が剣を抜き、配下を退治します。 ついに熊襲が応戦しますが、最後は日本武尊の強さに平伏し、「我より強き者、何処より参りしや」と尋ねます。

声高々と「垂仁天皇の御代、倭男具那（やまとおぐな）と申す者、悪事働きたる者討てとの仰せにより、ヤマトより参りしや」と勝ちどきを上げる日本武尊。 堂々とした演技は、若い女性が演じています。