江戸中期ころ日光二荒山神社から伝わったとされる福田流の代々神楽で、毎年４月第一日曜日と10月17日の例祭で、大宮神社の仮設舞台で奉納されます。 まず、猿田彦之命が神楽の始めに幣束を持って舞台を浄め、刀で悪魔を払います。

演目は「猿田彦之命・恵比寿舞・大黒舞・八幡舞・荒神式・春日舞・稲荷舞・榊葉・保食・臼女之舞・種蒔・素戔嗚尊」の十二座です。 「大黒舞」では、大黒様が打ち出の小槌と扇で商売繁盛を祈願します。

この日は、十二座のうち九座が奉納されました。 写真は、仏・法・僧を治める三方荒神。 怒った顔で棒を振り回し、激しく地を踏み鳴らし、諸願成就を祈願する舞です。

五穀豊穣を祈願して、鍬を持って田の耕作や代かきを表現する農耕の舞です。 ひょうきんな仕草や、キセルで煙草を吹かしたりします。

三種の神器の一つ、八岐大蛇の尾から出た神剣を持って舞う素戔嗚尊。 最後に四方に張った〆縄を切り、舞い納めました（市無形民俗文化財）。